いい質問です。

最初、HEP HALLから黒田さんの個展に参画しませんか?とのお話をもらったんですけど、ちょうどシベリアンは新譜の制作途上にあったこともあり、個展のほうへ気が回らなかったんです。

あ!思い出した。
9月初旬のレコーディングが終わったあとにお好み焼きが食べたくなって、美味しいお好み焼き屋を教えてくれとHEPに寄ったんですね、妙なテンションで。

HEPの事務所で今後の展開なんかの話に花が咲いたとき、そこで初めて黒田さんが今まで手がけてきた作品を紹介されました。

入念に悩んで悩み抜いて、随分な試行錯誤の積み重ねを感じた仕事を目の当たりにして、個展もそうだけどシベリアンの新譜のジャケットデザインをしてもらいたいという欲求の方が大きかったですね。

初対面はバンドの演奏に氏が来てくださって叶いました。

実はフラグメンタは頼まれもしないのにシベリアンが勝手に作ったんですよ(笑)

多分、インスピレーションを受けたのかな?よくは判らないですが、無性にあの作品群の仲間に混ざってみたいという子供じみた考えがありました。
それにあの晩夏は自分自身、音楽的創作意欲に溢れてたのも起因していると思います。

なんとか、レコーディング中に培った奇妙な感覚を使ってみたかったというところでしょうか、子供が新しいファミコンのカセットをよしゃあいいのに、わざわざ他人の家で披露がてらにプレイするのに似てますね。

おこがましい話ですが。

→(3)へつづく




(1)タイトルの「フラグメンタ」とはどういう意味ですか?
(2)そもそもなぜ展覧会のテーマ曲を作ることになったのですか?
(3)SIBERIAN NEWSPAPERの作曲との違いは?
(4)何をイメージして作りましたか?
(5)出来上がったものを客観的に聞いてどう思いました?