黒田武志作品展「百年後の博物館」

[日時]2008.2.9(土)→17(日)OPEN 11:00 - CLOSE 20:00
[料金]入場無料
[会場]HEP HALL
※10日、11日はライブ準備のため18:00にCLOSEします。

オブジェ


HEP HALLが博物館になる。

島田荘司や桐野夏生の小説の表紙オブジェの造形作家として、また近年は維新派の舞台美術家としても活躍する黒田武志のオブジェを中心とした作品展「百年後の博物館」を開催します。

──未来からやってきた朽ちた木造校舎のような博物館。
まるで忘れ去られた展示物のように、ひっそりと息をひそめ、そこに在りつづけるオブジェたち。──

何処か懐かしい空間で、ゆっくりと流れる時間のスキマに浸ってみてください。

今回は、黒田が今まで行って来たサーカステントのような移動ギャラリー、会場の中にもう一つ空間を作る「ギャラリーinギャラリー」のコンセプトをもう一歩進めた内容となり、会場全体を博物館に仕上げます。それを実現させるのは維新派の屋台街やdancebox cafe 4竕の内装、精華小劇場の入り口モニュメント等を手掛けている白藤垂人。映像とオブジェを使ったインスタレーション「CLASS ROOM」、維新派「キートン」の舞台模型も含め、この展覧会は黒田にとって作品点数・面積ともに過去最大の展覧会となります。


CLASS ROOM 前回展示風景
CLASS ROOM 2001mix
「キートン」舞台模型
「キートン」舞台模型

黒田武志 PROFILE
造形作家・デザイナー。1985年より大阪を中心に数々の個展・グループ展で作品を発表。88年より「planned sandscape」のタイトルで、インスタレーション、オブジェ等の作品展を続けている。94年長野まゆみ『夏帽子』の挿画、00年桐野夏生『錆びる心』の表紙、01年島田荘司『龍臥亭事件』他26冊のシリーズの表紙に作品が使用される。また、雑誌・単行本のアートディレクション・ロゴタイプ等、グラフィックデザイナーとしても活躍。演劇との接点も多く、数々の劇団のフライヤーやパンフレットを手掛けいる。98年ホテル阪神福島地下1階エントランス用オブジェ「the ark」制作。同年末には自身の作品集『ON THE PAPER』を出版、装幀からデザインまでを自身で担当、ひとつのオブジェ作品に仕上げる。01 年7月~02年5月の美術館巡回展『BoxArt─箱の中の秘められた宝物たち─』で世界のBOX ARTアーティスト32人の中に選ばれる。04 年よりHEP HALLプロデュース『ハムレット』『夏の夜の夢』の舞台美術から衣裳・小道具・宣伝美術まで全体の世界観をまとめるアートディレクションを担当。04年「維新派」の野外公演『キートン』以降『ナツノトビラ』『nostalgia』の舞台美術を担当。08年1月、第2作品集「不純物100%」が出版される。
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