STAR☆JACKS

「夏のランナー」

エンターテインメント時代劇集団 STAR☆JACKSが
現代劇の禁を解き、この夏、憧れに挑む！

男気溢れる熱くて切ない時代劇で人気の劇団【STAR☆JACKS】が結成10年目にして遂に現代劇を上演！ドヰタイジと浜口望海が憧れてやまない劇団M.O.Pによって’94年、’98年と上演を重ねられた珠玉の名作『夏のランナー』に挑みます。共同演出に元・劇団M.O.Pの名バイプレイヤー・酒井高陽を迎え、目指すはM.O.PイズムとSTAR☆JACKSイズムとの真剣勝負！

昭和12年全国中等学校野球大会北九州地区決勝戦、
福岡一中対小倉二中、実力伯仲の二校の大接戦は、
9回裏、隠し球を巡る大乱闘の末、両校甲子園出場辞退という大波乱の中幕を閉じた。
昭和21年、男たちは再び出会う。
それぞれに全く違う道を進みながらも、胸には忘れられない「あの日」への想いを燻らせながら。
そしてその想いは、戦後の小倉の町に息づく人々の暮らし、
地元やくざと新興やくざの対立、新興権力の台頭をも巻き込んで、時を経て再び白球に託された…。

2010年に惜しまれながらも解散した劇団M.O.P。脚本・演出のマキノノゾミさんは勿論、キムラ緑子さん、三上市朗さん、小市慢太郎さん始め、今や舞台のみならずテレビや映画に活躍するメンバーを多数輩出した関西でも稀有な劇団。その作品はスタイリッシュで、お洒落で、ウィットに富んでいて、出てくる男は皆格好よく、女は皆チャーミング。子供騙しではない、大人が観て楽しめるエンターテインメントで、STAR☆JACKSオリジナルメンバーであるドヰタイジ、浜口望海が憧れ続けた劇団です。
そんなカッコいい大人たちの劇団に憧れ、いつの日かこんな作品が演りたい、そのイズムを継承するのは我々だ、と勝手に心に決め、2013年からは所属事務所の先輩でもある元劇団M.O.Pの名バイプレーヤー・酒井高陽氏を客演で招き、アドバイスを仰いで参りました。今回、酒井氏には共同演出を依頼し、今まで以上にそのイズムの注入をと思っております。

憧れ続けたマキノ作品は、いざ目の前にしてみるととてつもなく高い山のように感じておりますが、集ってくれた個性的な面々とともに、臆することなく挑みます。アニメ原作の2.5次元舞台やイケメン舞台ばかりが流行したり、エンタメ「系」という言葉でお茶を濁した作品が多い昨今。商業舞台ではなく小劇場の舞台で、成熟した大人が見て楽しんで頂ける骨太のエンターテインメント作品を、我々はお届けします。
舞台装置、劇場配席にも、より作品世界をお楽しみ頂ける仕掛けをご用意しております。2016年8月最終週、夏の終わりにHEP HALLを真夏の甲子園球場のように盛り上げます。どうぞご期待ください。

STAR☆JACKSプロデューサー・浜口望海

STAR☆JACKS
2007年ドヰタイジと浜口望海を中心に旗揚げ。旗揚げより一貫して「古き良き文化を大切にし、また時代の感覚を取り込んだ極上のエンターテイメント」をテーマとする、関西小劇場では稀有な時代劇専門の男優集団。ダンサー、落語家、DJ、シンガーなど多種多様なゲストを迎え、ジャンルやカテゴリの枠を超えて横断的に舞台製作に取り組んでいる。10年目にして本作でついに現代劇の禁を解く。