匿名劇壇

「プレゼントタイム・ハローグッバイ」

きっと、この恋は終わらない。
だって、始まってないわけだから。

『“なんちゃって”と言える低体温演劇』と称し、作風はコメディでもコントでもなく、ジョーク。作家本人のリアルな問題なのではと疑える物語を、ユーモアたっぷりに描く。注目の若手劇団【匿名劇壇（とくめいげきだん）】がHEP HALL初登場！

出会うはずのない二人だったから、始まるはずのない恋だった。
事実、それは始まったとは言いがたく。

思春期特有の思い込みといえばそれまでだし、
そもそも二人はお互いの顔すら知らなかった。
まるで比喩みたいな壁がそこにあって、
とても具体的に二人を分けていた。

二人はただ、壁越しに会話して、強く会いたいと思うようになった。
会えるはずもないのに。

きっと、この恋は終わらない。
だって、始まってないわけだから。

匿名劇壇（とくめいげきだん）
2011年5月に結成。大阪を拠点に活動する若手劇団。「演劇」そのものを演劇でもって自己言及的に描くメタフィクションを得意とし、スタイリッシュな笑いを取り入れたエンターテイメント性豊かな劇世界で注目を集めている。「“なんちゃって”と言える低体温演劇」と称し、コメディでもコントでもなく、ジョークのような軽いタッチで、作家本人のリアルな問題なのではと疑える物語をユーモアたっぷりに描く。2013年space×drama2013優秀劇団に選出。翌年、space×drama2014にて應典院寺町倶楽部との協働プロデュース公演を上演。2014年 芸創セレクションに選定。2015年　例年数団体が選出される伊丹AI・HALL次世代応援企画break a legにて、アイホールディレクター岩崎正裕氏からの「群を抜いて匿名劇壇」という言葉で異例の１団体のみの選出。同年12月にはMゲキ→ネクスト2015として三重県にて滞在制作をおこなう。

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