過去のHEP HALLのイベント情報です    

クロムモリブデン
「節電 ボーダートルネード」

ねじれた世界で真実を突きつける。笑うか狂うか―。クロム流真実がここにある!

時代を鋭く切り出すブラックユーモア溢れるテキストと、強烈個性の役者たちが暴れまわるド派手な舞台で中毒性の高いクロムモリブデンの世界。社会派の重いテーマもエンターテインメントに昇華させる彼らの新作は、日常が非日常と化した状況における不条理な世界を舞台にした娯楽エンターテインメント。
12/3(土)には、東京公演のみだった前作「裸の女を持つ男」の上映会&トークショーも開催します。

巨大竜巻に襲われた地区の隣街では倒壊した刑務所から凶悪凶暴犯罪ボーダーたちが脱走してくるのではないかとの噂が噂を呼ぶ。
受験生が受刑者と間違われ、狡賢い人が偽善者と間違われ、模範囚がギタリストに間違われる。
偽ミュージシャンが横行し、銀行は襲われ、お札は救われ、女性たちは怯え、海は荒れ果て、猫はビョーと鳴き、ウミネコが空から降り注ぐ!
そんなダイナモ切ない帯電男が粋な看守の計らいで、トルネードあふるるトレモロ女に風力の歌を聴けとばかりに無理強い迫りくる直流交流ツイスト&ツイスター!ディザスター!

4月に行われた前回公演は地震の直後ということもあり、内容が震災と無関係であった為に現実とのギャップに苦しんだクロムモリブデンでした。
フィクションが現実に負けるのか、そんなはずは無い!と思いながらも震災のイメージがネタ作りの頭を駆け巡りました。
まず最初に思いついたのが倒壊した役所に忍び込み戸籍謄本を偽造して別の人間になりすますネタでした、次に宝石強盗をする為に穴を掘っていた悪党たちが災害でそんな苦労もせずに宝石をを手に入れる話、そしてパニック物などなど、しかも自分の性として笑いとエンターテインメントを盛り込まないと気がすみません。何故そんな不謹慎なストーリーばかり浮かんでは消えるのかと悩みましたが、そんな作品を作ることこそが災害に対する自分なりの素直なリアクションであると確信しました。この作品はそういう意味で本当の3・11以降のクロム作品と言えるでしょう。日常が非日常と化した状況における不条理な世界を舞台に、震災をヒントにした娯楽エンターテインメントを目指します。

青木秀樹(作・演出)

[ Data ]
日時 2011.12.1(木)〜4(日)
12.1(木)19:30
12.2(金)19:30
12.3(土)14:00
12.4(日)13:00 / 17:00
★12.3(土)18:00 「裸の女を持つ男」上映会&トークショー
東京のみで上演した前回公演「裸の女を持つ男」DVDを限定上映!
トークショー出演:森下亮 奥田ワレタ 久保貫太郎 他
料金:2,000円(予約・当日共)
10.30(日)10:00 AMよりクロムモリブデンサイトにて予約受付開始
料金 一般:前売 3,500円 当日 3,800円
学生:前売 2,500円 当日 2,800円(要学生証/劇団のみ取扱い)
[全席指定]
作・演出 青木秀樹
出演 森下亮 金沢涼恵 板倉チヒロ 奥田ワレタ 久保貫太郎 渡邉とかげ 幸田尚子 小林義典 武子太郎 花戸祐介 七味まゆ味(柿喰う客)
関連サイト クロムモリブデン
[ Profile ]
クロムモリブデン
1989年、大阪芸術大学映像学科を卒業した 脚本・演出を務める青木秀樹を中心に大阪にて結成。90年代後半~00年代初期にかけて、「トランス・ナンセンス・バイオレンス」をテーマに、ノイジーな音響・照明、鉄やジャンクを駆使した美術、過激な衣装などを多用し、アート志向の強いパフォーマンス色豊かでパワフルな舞台を繰り広げる。近年は、積み上げてきた独自のスタイルを基盤としながらも、ポップさを前面に押し出したコメディ色の強い作品を制作。確かな毒を胸に秘めつつも、それをさらけ出す事無く、あくまで娯楽作品に仕上げる作風はより洗練の度合いを増している。一貫しているのは、座付き音響家・笠木健司による音響システムに代表される質の高いスタッフワークと、青木秀樹による時代を鋭く切り出すブラックユーモア溢れるテキストである。2006年、本拠地を東京へ移動。

[ Flyer ]
 

[ Movie ]